日帰り旅行なら兵庫県丹波市にある白毫寺周辺がおすすめ

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旅行となると準備が大変ですが、日帰り旅行ならすぐに行けるのでおすすめです。関西方面なら兵庫県丹波市にある白毫寺周辺はどうでしょうか。白毫寺は藤や紅葉で有名なお寺ですが、手軽に参加できるバスツアーでも行くことができます。

スケジュールや食事はどんな内容なのか気になりますね。ここでは日帰り旅行でおすすめの白毫寺やその周辺、バスツアーで行く白毫寺について説明していきたいと思います。

白毫寺とは

丹波の古刹である白毫寺は、兵庫県丹波市にあり、宗派は天台宗で山号は五大山です。慶雲2年に創建したと言われていますが、一度火災に遭い天正年間に中興しました。また春には九尺藤、秋には紅葉で有名なお寺です。九尺藤は、長さが120mもある藤棚から1.5mにも伸びた藤の花が、まるでシャワーのように無数に下に垂れ下がる様子が圧巻です。

毎年5月にはふじまつりが開催され、夜にはライトアップをするので幻想的な藤の花も楽しめます。白毫寺の御朱印帳は、九尺藤と歌をモチーフにした織物で出来たものです。秋には、丹波市の観光100選にも選ばれるほど誰もが知るもみじの名所でもあります。

赤く色づいたもみじや、黄色くなったムクロジの葉が鮮やかで池の水面にも映り込みます。

白毫寺の境内

白毫寺の境内は、天台寺院の多くにありがちな荘厳な構えではなく柔和な佇まいをしています。石門から入っていくと、七福神が出迎えてくれます。そして太鼓橋が現れます。橋の手前は俗世界である人間界、橋の反対側は、仏の悟りの世界を表しており、橋のかかる池には鯉が泳いでいます。

太鼓橋を渡った先には石段があり、それを上ると総本堂である薬師堂に着きます。また石段で上がる途中には、いくつかのお地蔵様を目にするでしょう。薬師堂の裏には、白毫寺の守護神といわれる熊野権現社が祀られています。

本堂には石庭があり、そこにはつつじや百日紅、はす、睡蓮などが咲きます。本堂の右には、安土桃山時代に作られ、兵庫県の名庭にも選ばれた「陰陽の庭」が見られます。

白毫寺の周辺スポット

せっかく日帰りで旅行するなら白毫寺の周辺も散策したいものですね。白毫寺の周辺にはどんなスポットがあるのでしょうか。

高山寺

白毫寺から6kmの距離には高山寺が建っています。高山寺は、天平宝字元年に法道仙人によって弘浪山上に建立されたお寺です。昭和33年には本堂と仁王門などが現在の場所に移築されました。本尊は、十一面観音菩薩で、重層の仁王門や三手先の組物などが東大寺の建築様式を思わせます。

また山門が朱塗りのため赤く、周りの緑に映えて美しいです。境内には、四国八十八ケ所仏が祀られています。この寺ももみじの名所に指定されていることから、秋には美しい紅葉が楽しめます。新緑の季節には、仁王門から見える青もみじと並んだ灯篭の景色に癒されます。

春には本堂の脇にあるしだれ桜が見られます。

道の駅 丹波おばあちゃんの里

白毫寺から4kmほどのところには、道の駅 丹波おばあちゃんの里があります。舞鶴若狭自動車道の春日ICのすぐそばなので、車で来ても分かりやすい場所に建っています。この施設は、丹波の地元農家が作った新鮮野菜やお土産を販売しています。

またフードコートでは地元の素材を使った料理や弁当、焼きたてパンやスイーツなどが並んでいます。名物は焼きそばで、まだフードコートがなかった開業初期から親しまれています。もやしとキャベツが大量に入った野菜炒めのような焼きそばです。

また丹波の牧場で搾った新鮮な牛乳を使って作っているジェラートもあります。素材の風味を大事にしているので牛乳を活かす独自の割合で丁寧に作り、種類も豊富です。道の駅が建つエリアは敷地が広く、芝生広場や遊具もあります。

円通寺

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円通寺は白毫寺から6.5kmほどの場所にあります。曹洞宗の名刹で、足利義満が後円融天皇からの命令により創建しました。この寺も白毫寺や高山寺とともに、丹波市の紅葉が有名な寺院の1つになっています。紅葉の季節には参道付近にもみじのトンネルができ、秋から初冬まで長い間楽しむことができます。

また参道には、西国三十三ヶ所の観音仏がみられ、まるでやさしく微笑んでいるようです。また本堂の前には水琴窟があり、その音色も人気です。境内のもみじのほかに、春には桜、梅雨の頃には紫陽花が見られます。境内はとても広く池もあり、もみじが散ってしまっても散った葉が絨毯のようで素晴らしいと評判です。

独鈷の滝

白毫寺から3kmほどのところに独鈷の滝があります。この滝は、岩龍寺の境内にあるもので、全長が18mです。まるで白い布をたらしたかのような美しい滝です。しかし近くでみると迫力があり、見応えを感じます。滝の脇には階段があり、そこを上っていくと不動明王をまつった浅山不動尊があります。

「独鈷の滝」は雄滝ともいわれ、浅山不動尊からさらに山道を上がったところにある「不二の滝」を雌滝と呼んでいるそうです。紅葉シーズンには、流れる滝にもみじが映えて大変美しい光景になります。

白毫寺周辺をめぐるバスツアーとは

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手軽に白毫寺やその周辺をめぐるなら、関西出発のバスツアーもおすすめです。バスツアーなら目的地をまわるだけではなく食事も楽しめます。バスツアーはいったいどんな内容なのでしょうか。

九尺藤と芝桜が見学できる日帰りツアー

白毫寺やその周辺を巡るバスツアーは、読売旅行が催行しており京都や大阪などから出発しています。藤の花が美しいシーズンには白毫寺の九尺藤を見学することができます。その他、花の名所を見学したり、フルーツの食べ放題も楽しめます。

昼食は、丹波牛の陶板焼きや焼きあわびが食べられます。デザートにはイチゴやメロンなど5つのフルーツが食べ放題です。また、三田ではゆるやかな丘に咲く芝桜を見学します。永沢寺では、約二千株に及ぶボタンの花を鑑賞します。

そのあとは人気のある、明太子専門のテーマパークへ行き見学します。ここでは黒豆の軽食が付きます。また、このツアーにはお土産が付きます。それは、イチゴ1パックとメロン1玉、野菜が約1kg、丹波産コシヒカリが約300gです。

食事も2回付くので大変お得に楽しく白毫寺を巡れそうです。

紅葉シーズンには白毫寺周辺の寺をまわれるバスツアー

秋には、阪急交通社が催行する、紅葉や関西の花にゆかりのある二十五ヶ所の寺を日帰りで巡るツアーもあります。丹後のもみじが有名な金剛院や高源寺も行きます。寺では、住職からの花説法を聴くことができ、季節の花々を楽しめます。

「心華帖」といわれる御朱印をもらうための納経帳を受け取り、満願した人には住職より色紙がプレゼントされます。食事は、花椿膳が振る舞われます。その内容は、胡麻豆腐や焼き鯖、天ぷらや茶碗蒸しなど厳選素材を使った料理です。

またお土産には小浜特産の箸がもらえます。

日帰り旅行には白毫寺や白毫寺周辺を巡るのがおすすめ

丹波市にある白毫寺は、春には九尺藤、秋には紅葉が有名なので日帰り旅行におすすめです。周辺には歴史ある寺や道の駅があり、紅葉や食事なども楽しめるでしょう。

日帰りのバスツアーは、春には九尺藤が見学できるお土産もついたお得なものや、秋には紅葉の美しい白毫寺周辺の寺で、御朱印がもらえたり住職の説法を聴けるツアーがあります。